歯周病と肥満

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最近の研究では、肥満自身が歯周病の原因となることが分かってきました。肥満の人の内臓脂肪には、TNF-α(腫瘍壊死因子)という物質が多く分泌されます。糖分を血液中に吸収させてエネルギーに変えるインスリンの働きをTNF-αが妨害するため、糖分が過剰になり肥満になるのです。TNF-αはそれだけでなく、古くなった骨を分解する骨吸収を促進し、歯槽骨も分解され溶けていくような状態になり、歯周病の悪化を招きます。
また、歯周病が肥満を促進し、悪循環を呈することも、最近の研究で分かっています。肥満の人はそうでない人と比べ、20歳以下では1.7倍、25~30歳では3.4倍も歯周病にかかっているという研究結果が出ています。厄介なことに、歯周病菌は壊滅してもエンドトキシン(内毒素)という多量の毒素を分泌し、血液中を全身に循環します。その毒素がTNF-αの分泌を活性化させ、肥満を促進するのです。肥満は悪化すると糖尿病になり、さらにTNF-αの分泌が増えるため、悪循環は強化されます。

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