当院ではブルーラジカル治療法は、歯周病の進行を抑えるための有効な方法であると位置づけています。強力な殺菌力を利用したこの治療器は、従来の超音波治療器などと比較して、歯周病の進行を効果的に食い止めることが可能でありますし、予防効果もあります。しかし、この治療法は歯周病そのものを完全に治癒させるものではなく、その進行を抑制し、維持していく事を目的としています。そして、あくまでも各個人の方々が口腔内のケアーを自ら行い、コントロールしていただくことが必然必要であり、そのことが実施された上で治療効果が発揮されます。歯周病の状態や個人差により治療結果は異なり、一度失われた歯周組織や歯槽骨が必ず再生する治療法とは捉えていません。しかし、この治療法を行う事により従来の歯周病治療と比較して歯周病の進行の抑制と改善は間違いなくされているのも事実であり、症例によっては歯槽骨の一部の再生が認められるケースもあります。
歯周病にはステージⅠからⅣまでの段階があり、他院で抜歯が必要と診断された歯に関しては、進行度が非常に重度であることが多く、その歯が保存可能かどうかについては個別の判断が必要となります。一概に保存できるとは言えないため、慎重に診断いたします。
当院のブルーラジカル治療に対する考え方