喫煙と歯周病
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日本では成人男性の約27.1%、女性では 7.6%、平均し16.7%が喫煙者です(令和元年国民健康・栄養調査報告)。この比率は減少傾向にはありますが、国民一人当たりの年間タバコ消費量も含め国際的にみて低い水準とは言えません。

喫煙の習慣は健康を害する可能性が高く、さまざまな病気の発症と関係しており、また喫煙はがんの原因の約30%を占めるとも言われ、口腔がん、喉頭がん、肺がん、胃がん、肝臓がんなど多くのがんにかかる危険性が高まります。近年急増している肺がん死亡数は胃がんを抜き、がん死亡の中で首位となっています。しかし、歯科の疾患、とくに歯を失う大きな原因の歯周病とも関連があることは、意外と知られていないようです。 タバコにはニコチン、タール、一酸化炭素、シアン化物をはじめとする2,000種類以上の潜在的な有害物質が含まれております。それらの物質が肺や心臓に害を与えるように、歯の周りの組織(歯周組織)にも悪い影響を及ぼします。

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