私たち人間は、生きていく上で必要なエネルギーを食べることによって摂取しています。それだけではなく、食べることは、生で食べる原始の時代から発達して火を使う料理が開発されたことにより、「生きていくために必要な行為」を超越して、趣味や文化となってきました。
「食べることが一番の幸せだ」「今度はどこに食べに行こうか」「こんな料理を作ってみたい」と、食べること自体が「楽しみ」として追求されています。食べることはあまりにも日常的な行為であり、食べられなくなるということはなかなか想像できません。
それでは、私たちはどんなときに食べることができなくなってしまうのでしょうか?
食べ物を口に入れるとき、まず口を大きく開けます。そして歯を使って食べ物を噛み砕き、飲み込みます。したがって歯を失うことが、私たちから食べる楽しみを奪ってしまう大きな原因なのです。