噛む事と身体機能
blo1

よく噛むと、食べ物は小さく噛み砕かれ、唾液腺から出てきた唾液とよく混じり合います。唾液腺からは、消化酵素を含んだ唾液がたくさん出てきます。唾液はこれらの消化酵素により、食べ物を分解して、消化、吸収しやすくします。これは、唾液の消化作用です。唾液には、さまざまな病気を防ぐ、秘密があります。お口の粘膜を潤し、微生物が付着するのを防いで保護し、病気を防ぐ免疫物質も含んでいて、唾液には殺菌効果、除菌効果があると言えます。これらの、抗菌物質が含まれた唾液は、お口の内はもちろん、食道や胃の内の、細菌や真菌の繁殖さえ抑えることができますから、消化管の調子がよくなり、口臭の予防にもなります。また、唾液の中の約15種類の酵素群は、発がん性物質である、活性酸素を消していく働きがあるといわれています。その活性酸素に唾液を加えるとほとんど消えてしまったという実験もあります。つまり、よく噛むことは、癌を予防することにもつながっていくようなのです。

Related Posts