歯科インプラントの歴史は古く、紀元後600年頃、マヤ族が歯の欠損部位に貝殻を埋め込んで、インプラントとして歯の再建を行っていました。
1952年、スウェーデンの整形外科医・ブローネマルク博士が、動物実験中に偶然、骨の中に埋め込まれたチタンを撤去できなかったことから、チタンが骨と直接、強固に結合している事を発見しました。その後、チタン製の歯科インプラントの研究・開発が始まり、ブローネマルク博士は1965年に初めてチタン製インプラントを患者の顎骨に埋入しました。このインプラントは、患者が2005年に亡くなるまで40年間機能し続けました。
日本で初めてチタン製インプラントによる治療が行われたのは、1983年のことです。
入れ歯と違い、インプラントは自分の歯と同じようによく咬むことができ、思いきり笑ったり、はっきりと話ができるようになり、生活の質(Quality of Life)を向上させる治療方法として、日本でも普及しました。