脳ドッグの成績を見ると、65歳以上の半分になんらかの脳血管障害があり、大脳基底核がその好発部位となっているようです。このような場合、嚥下反射や咳反射を正常に保つように働くサブスタンスPという物質の合成も低下してしまいます。そのため高齢者は嚥下機能が低下していることが多く、食べ物や飲み物を正常に飲み込むことができず、喉や気管に詰まらせたりすることが多くなります。また食べかすなどが肺や気管に回って、呼吸を阻害したり肺炎を引き起こしたりすることもあります。誤嚥性肺炎は嚥下能力が弱くなった方の誰もがかかりうる疾患なのです。
誤嚥性肺炎について